雨降ノ山/居眠り磐音江戸双紙 6
2007/05/27(Sun)
古本屋で20巻を見つけて・・たまらず買ってしまいました(苦笑)
こうしてゆるゆると1巻から読み返していると
自分が未来まで見通している神にでもなった気分です。
20巻は磐音が騒動で江戸に出てから五年経ったことになっています。

これを3ヶ月に一度の刊行とともに読んでこられた方は本当に根気強いです。
まあ一年に1冊という作家の方もいるのでましなほうでしょうが。

感想を書いていてどこまで書いていいのだろう?と考えることがあります。いわゆるネタバレというのがどこまでなのか?ということです。
推理小説で「トリック」や「犯人」を書くのは絶対ダメですが、こういう話は、感想を述べるにあたって、あらすじを書くのはある程度仕方ないのではないでしょうか。
読んでない人が読んでも、魅力は半減しないと思います。
私は自分が読んでから、他の方の感想を読むたちです。
その人が同じところに感動していたらなんか嬉しいです。


このシリーズは主人公磐音の江戸暮らしでおこる事件を書いてますが四季折々の行事や風景も楽しみです。
今回は大川の川開き、花火と納涼船が出てきます。
ここで磐音と柳次郎は、両替屋たちが勘定奉行らを接待する屋根船の護衛にあたります。
分銅が染め出された白地の浴衣に町人髷の二人・・粋だったことでしょう。


さて、この巻の中心は、今津屋吉衛門と内儀お艶の大山詣りです。

今津屋の奥向きのことをおこんさんが仕切っているのは、内儀お艶が病弱なせいだったのです。

お艶にとって心に期するところあっての、実家への旅でした。
大山詣りを最期の望みとするお艶の気持ちを汲んで、磐音は自ら背負って登ることを決めます。
実家より一の鳥居まで半里、前不動まで二十八町、不動堂まで十八町(全部で約二里/歩いて二時間ほど)の距離です。
その距離を前夜磐音は下見に行きます。往復4時間!おまけに良弁(ろうべん)滝に打たれてきたとか・・・
おこんさんも呆れるはずです。

翌日は参道を滝があるたび水垢離をして登ること4時間、不動堂まで背負って登りました。
実家に戻った後も、磐音は病平癒の代参を続けるのです。
その姿は「白衣を着た大天狗」と噂がでるほどでした。
大雨の日も代参しようとする磐音におこんさんが

 「女ばかりか男の吉右衛門さまが惚れるのも無理ないわ」

と言います。

 「女に惚れられたことなどござらぬ」
 「坂崎さんが気づかないだけよ」
 「さようか」

なんて鈍感な磐音!そこは魅力だというものの困ったお人です。


具合の悪いお艶のそばに吉右衛門は残り、磐音とおこんは今津屋に戻ります。そのとき磐音が頼まれたのが「後見」という役です。

このあとも磐音は店で「後見」と呼ばれることになります。


この巻で絵師北尾重政がおこんさんを描きたいと言ってきます。
「両国広小路小町」は一言で退けますが、「雪模様日本堤白鶴乗込」を描いて評判の絵師に目をつけられたおこんさん。
相当の美人であることが証明されましたね。


このシリーズを読み出して、江戸の地理とか知りたくなりました。
あと着物の柄とか髷の形とか・・・
江戸と明治と現在の東京の地図が一体になったDVDソフトがあるらしいのですが1万8千円では無理です。

よく物語の舞台を訪ねる本やHPがありますね。
磐音シリーズもどなたかHPを作ってほしいです(他力本願・・)



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佐伯 泰英 (2003/08)
双葉社

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