「しゃばけ」シリーズ第三弾「ねこのばば」です。
短いお話が五つ入っています。

元気に(?)寝込んでいる若旦那と妖怪たちの活躍。
三弾となれば登場人物たちにも愛着が沸きますね。
私は仁吉ファンです。


ネタバレはしていないつもりです。
茶巾たまご
福の神も貧乏神もカミサマであることには変わりない・・・若旦那の優しさが福を呼んでいるのでしょうね。

花かんざし
小鬼が見える無邪気な於りんちゃん。五つの子を息子の嫁にと願う母上さまも
すごい童女のように可愛いです。

ねこのばば
「あなただけが頼りです」とか口当たりの良い言葉は確かに気持ちがいいです。それで道を誤ることもありそうです。
若旦那はあれほど甘やかされているのに、道を外れずに生きてきた。
すごいことです。

産土
佐助の物語です。千年生きるあやかしは「孤独」も長いのです。

  若だんなに死なれたら、あたしはまた一人になってしまう。
二度とあんな思いは嫌ですよ。寂しいです。お願いです。


こういわれたらどんな苦い薬も飲もうと思いますね(笑)横で小さく笑っている仁吉にはどちらの気持ちもわかっているようで暖かいです。


たまやたまや
幼馴染みのお春ちゃんの縁談話に、自分の気持ちを問い直してみる一太郎若だんな。

  おじいさまとおばあさまみたいに、家も金も要らぬほどの思いに、出会ってみたい

大人になれるかどうかもわからなかった子どものころも、十八の今も「恋」は若だんなにとって大切で簡単に口にできないことなのでしょう。

若だんなに恋しい人ができたときは、仁吉と佐助が相談にのってくれそうです。話を聞いた途端相手をさらってきそうですが(笑)

でも案外あたふたしてしまうかも・・・

ねこのばば (新潮文庫) ねこのばば (新潮文庫)
畠中 恵 (2006/11)
新潮社

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コメント 2

なつ  2007, 09. 25 (Tue) 20:54

Akiさん>
ええお茶を渡すところ最後はいいふんいきでしたね。
さすらっていたひとりの頃の寒さが溶けていくような暖かさ・・・
二人とも千年ほども生きてきたけど、長崎屋の10年がとても大切なのだろうなあと思います。

お春ちゃんの気持ちは「キセル」しかでてこないですがそこがまたいいですね。幸せになってほしい・・

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Aki_1031  2007, 09. 25 (Tue) 13:42

佐助の話、大好きです。
最後に仁吉が佐助の名を呼びながらお茶を渡す場面なんて
読んでいるこちらまでほっこりとした気持ちにさせられますよね~。

お春ちゃんのお話も好きー。
幼い頃から抱いてきた想いに自ら決別しようとした彼女と
彼女の決断を察してそれに乗ろうとする若だんな…どちらの
気持ちも分かるだけに、切なさも倍増しました。
お春ちゃんが受け取った煙管ってどんなものだったんでしょうね。
映像で見てみたいです(笑)。

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