来年の大河ドラマ原作です。(NHK鹿児島のHP)
主演の篤姫には宮崎あおいさんだそうです。
宮尾登美子さんの作品はやはり大河ドラマの「北条政子(ドラマタイトル・草燃える)」を読んだことがあります。
そのとき読みやすかったので今回も抵抗なく手にとりました。

物語は・・・

薩摩・島津家のわずか1万石余の分家に生まれながら、将軍正室にまでなるシンデレラストーリーのような篤姫の人生は、一方で波乱と苦難の人生でした。
夫が急死。幼い第14代将軍・家茂の名目上の母として皇女・和宮を嫁に迎え「公武合体」に尽力するも、倒幕という時代の渦に巻き込まれます。
しかも倒幕派の中心は、生まれ故郷・薩摩藩という悲運・・・。


とNHKのホームページでは書かれてます。
原作は篤姫の感情を細かく描写しています。

大奥では薩摩の田舎者と言われ厳しく躾けられ、頼みの殿様は日々生きるのがやっとという病弱。
名前だけの「将軍正室」という座。
実父より「男であれば・・・」言われたしっかりした考えと健康な身体を持つ彼女にはそれはあまりにもむごい境遇でした。
子もできないまま夫亡き後、23歳で14歳の家茂の名目上の母となります。
嫁和宮と仲良くできたらと願う心は、京都側の位の高さからすべて打ち砕かれます。

将軍家を守るため(お世継ぎを産むため)に家族と生まれた地を捨てなければならなかった篤姫は、守ってきたものの最期をみることになりました。

いままで、皇女和宮の話は読んだこともありますし、テレビでも紹介されてました。
公武合体の犠牲になり、婚約者と別れて江戸に輿入れした悲劇の皇女としてです。
でもこの本を読むと和宮に腹が立って仕方がないです。
共に将軍家の嫁として慰めあいたいとねがった天璋院に対して、あくまで天皇の妹としてふるまう和宮。御台所と呼ばれることも拒否します。
夫家茂亡き後は京都に戻ろうともします。
なんだか勝手なんです。もっともそれは付いてきた実母観行院や女官たちのせいかもあるのですが・・・

江戸城明渡しの後、「一生奉公」と言われた大奥の女中たちの行く末を気にかけ、また徳川総家の後継ぎの養育にも力をつくした篤姫。
女としての幸せは江戸城を離れてからだったかもしれません。

原作では江戸城大奥からの幕末しか書かれてません。
小松帯刀も大久保利通も出てきませんし、西郷隆盛の名前が少しでてくるだけです。
大河ではきっと歴史の大きな流れを薩摩や京都からも描いていくのでしょう。

正直上巻の薩摩での暮らしや御輿入れあたりまでは、宮崎あおいさんのイメージでしたが、下巻の天璋院になってからはちょっと若いのでは感じました。そこは演技力とメイクで貫禄もでるのでしょうけど・・・・


新装版 天璋院篤姫(上) 新装版 天璋院篤姫(上)
宮尾 登美子 (2007/03/15)
講談社

この商品の詳細を見る
関連記事

コメント 0

トラックバック 1

この記事へのトラックバック
  •  天璋院に関する情報
  • 天璋院篤姫と幕末動乱篤姫 別冊歴史読本の新刊です。発売されたばかりです。 詳しくはここです。 小生は「青年宰相小松帯刀―薩摩藩改革派の若き大立者―」と題した一文を書いております。 一応、小松の生涯が追えるような構成になっております。 ...(続きを読む) 天璋院篤
  • 2007.10.03 (Wed) 08:49 | 大河ドラマ 篤姫