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Wikipediaの「木戸孝允」の項にこういう記述があります。

【また、近藤勇をして「恐ろしい以上、手も足も出なかったのが桂小五郎だ」と言わしめたという逸話がある。】

この出典『君に成功を贈る』中村天風 述 を図書館で借りてみました。
さて、中村天風とはどういう人なのか?

//本の略歴///

明治9年東京王子村(北区)生まれ
明治35年ごろ参謀本部諜報員として旧満州に派遣され、日露戦時下めざましい活躍
帰国後病を得てヨガを修行。ヨガ直伝者
銀行の頭取、会社重役となるが
大正8年感ずるところあって辻説法に転じる(昭和43年92歳で逝去)

この本も「辻説法集」というか、講演記録になっています。

桂と近藤のくだりは「敵を味方にする」というタイトルで語られたお話


町の童の戯れごとから近藤勇は桂小五郎に果たし状を出す。
妙心寺で丑三つ時を合図に果し合いをすることになるが
近藤は、門弟十四、五人連れて宵の口から酒盛り
鐘の音の鳴り終わり際に寺に現れた桂は「飲みすぎのご乱酔の体と見うける。」と言って抜いた刀を納める。
最後は近藤と笑顔で肩を組んで帰る

このあと前出の言葉

【生涯にだれが一番恐ろしかったと近藤に訊いたら、「恐ろしい以上、手も足も出なかったのが桂小五郎だ」といった話があります。
これはただ単にわざがすぐれていたばかりではなく、期せずして明治維新の大業を遂げるくらいな桂小五郎という人の持っていた人格の力、いわば腹の力です。】

が出てきます。続いて

【天風道で言う、いわゆる絶対的積極心が、あらゆる敵をも、いわば即座に味方にしえたという、これが心の力の実際的な証拠であります。】

という説話に続きます。

天風と言う人は松下幸之助ら財界の著名人が教えを乞うたとされていますが、
正直よくわかりません。
ここで書かれた(話された)話も特に出所を明かしていません。

この逸話の前段で

【お集まりの、とくに若い青年や子供たちの理解を早めるために、明治維新の際にあった、桂小五郎と近藤勇の果し合いの一場を、懇談調でお話したいと思います。】

と言い最後には

【本日の講談、何かのご参考になりゃ結構です】

となっているので作り話とはいかないまでも、天風氏がどこかで聞いたものをふくらませたものではないかと思われます。
長州藩が京を追われてからは「桂小五郎」はお尋ね者であり新選組が探し回っていたことは確かです。
しかしそれ以前に顔を合わせていたという本を読んだことがありません。

しかし、天風氏が生きていた時代にそういう話が語られていたのかもしれません。


ここでは近藤勇については

【武芸はさほど強くなかったらしいが、ようするに強さ一点ばりの男。
今の言葉で言うと、傍若無人な、こりゃもう不良浪士の中でも、選りすぐったわるいやつだったんだな。】

と書かれています(苦笑)



※私が読んできた「新選組」や「長州」の本は資料解読もあるし、
 史実をベースの「小説」のこともあります。
 ときには「こうあってほしい」願いの話もあります。
 正直自分でもごっちゃになっています(汗)
 今回「Wiki」は便利だけど他の資料も確認すべきだと思いました。

 
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コメント - 3

ベンジャミンフランクリン哲学研究  2013, 05. 24 (Fri) 19:52

私も読みましたが、中村天風氏の講演を本にした内容のためか、とても読みやすく、体験から出る言葉の数々は、うつ病でニート生活の経験がある私には、とても前向きになる内容でした。

編集 | 返信 |  

なつ  2011, 01. 13 (Thu) 11:48

Aki_1031 さん

まずカッちゃんがヅラに「果たし状」を出すって時点で
残念ながら胡散臭いにおいがプンプンします>

そうですよね!私も「ありえへん」と思いました。
理由は上では省略しましたが、こどもが「どっちが強いんだろ?そりゃ桂やろ」みたいな話をしているのを小耳にはさんだ・・ということでした。

話されている天風氏の教えは今も後進の方が広めているようなのですが、経営者の方々が師事するヒトって?
凡人にはどうも理解できません。

とはいえ、同時期に江戸にいたならどこかであっているかも?ってやっぱり思いますよね。
たとえば「警視庁草紙」と言う本で明治になって斉藤一と今井信郎が一緒に警察に勤務しているという話があります。
こういうドリー夢が歴史好きにはたまらないですv

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Aki_1031  2011, 01. 13 (Thu) 00:09

姫大河に喰いつこうとしましたが、こちらの方に(爆)。

興味深く拝見させて頂きました。
てか、まずカッちゃんがヅラに「果たし状」を出すって時点で
残念ながら胡散臭いにおいがプンプンします…(苦笑)。
どんな喧嘩だよ?みたいな。
一応、道場主同士、門弟がいじめられたとか(笑)何かの因縁があるならまだしも
そんな子供じみたマネをするとは到底思えません。。。

ま、果し合いはともかくとして、それでもやはり
彼らには何らかの接点があった、というドリー夢を
抱かずにはいられない…というのも歴史オタクたるゆえんでしょうか(泣笑)。

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