傾いた本棚

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本棚を見るとその人のことがわかるとか・・・

幕末志士を読む④~山田顕義Ⅰ 

山田顕義といえば、高杉が「市ィ」と呼んでいた山田市之丞。
松下村塾の最年少の塾生。

西郷隆盛から「あの小童こわっぱ、用兵の天才でごわす」と言わしめた逸材です。

もりたなるお氏の二冊の本を読みました

後生畏るべし

抵抗の器―小説・山田顕義
略歴としては

戊辰・西南両戦争に従軍
この間、岩倉遣外使節団に参加して欧米視察。
長州閥の有力者として明治12年(1879年)参議兼工部卿、のち内務卿・司法卿を歴任
第一次伊藤内閣から第一次松方内閣まで司法大臣/司法制度の整備や民法・商法などの編纂に貢献
皇典講究所・日本法律学校(現:日本大学)・国学院の設立にも尽力

となるわけですが

大村益次郎と共に軍隊組織をまとめるべき市之丞がなぜ司法畑にうつることになったのか?
ここのあたりはWikiではわからない部分です。

ざっくり言えば、大村が凶刃に倒れうしろだてが無くなったあと、岩倉使節団として日本を留守にしている間に山縣有朋に軍部を押さえられたのでした・・(大村⇒山田を支持していた木戸も使節団だった)

この2冊の本では山縣有朋とは最後までライバルであったことが書かれてます。
いやあ、ここのアーリーはすごく悪者(苦笑)

「用兵の天才」であった市ィが畑違いに飛ばされてがんばる姿かわいそうなくらいです。

どうも山田顕義というひとは世渡りがうまくないというか不運というか・・・


戊辰戦争で長州先発隊の総隊長になった⇒鳥羽伏見勝利後にはずされる⇒日本海側の輸送担当へ

箱館戦争⇒優勢に導く⇒後発軍の黒田参謀が主導権

大村さんのあとを受けて兵制確立の基礎固め⇒軌道にのる⇒司法業務

法典の編纂⇒司法省でメド⇒外務省扱い⇒条約改定と絡めて行なわれた交渉が頓挫⇒司法省に戻す


ずっとこんな感じです。
高杉、大村、木戸と理解者は先に世を去り孤独だった気もします。
(最期は病気ではなかったですし)

とはいえ、日本大学・国学院大学の設立した山田顕義
その意志を継ぐものは多く育っていることと思います。

ライバルの山縣と同じ護国寺(東京都・文京区)に眠っているそうです。





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カテゴリ: 幕末関連

テーマ: 歴史全般

ジャンル: 本・雑誌

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コメント

Aki さん

ガタとは生涯に亘るライバルってのは、
恐らく市ィ小説の王道なのかもしれませんよね>

そうかもですね。
やっぱりライバルあってこそお互いが大きくなるというのは高杉・久坂とか大久保・西郷とかたくさん例がありますし。
最近木戸さんのライバルは広沢真臣(波多野金吾)だったというのを読みました。

明治期の官僚ネタは私も最近です。
明治初期は志士たちが「政治家」になりおもしろくないんですよね(苦笑)
まだまだ幕末のほうも探求中です。
今はほかの志士の小説から「高杉」「桂」の名前を探すという日々です・・(屈折)

2010.10.19 10:39
URL | なつ #- | edit

ガタとは生涯に亘るライバルってのは、
恐らく市ィ小説の王道なのかもしれませんよね。
幕末でいっぱいいっぱいなので、まだまだ明治期の官僚ネタまでは
とても追いつけないですが(泣笑)。

素敵な御本のご紹介ありがとうございます!
高杉もいいけど、やはり市ィもいいですよねー☆

2010.10.19 02:00
URL | Aki #IPctb5GI | edit

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