幕末志士を読む②~高杉晋作
2010/10/08(Fri)
あさってには見納めになる伊勢谷高杉・・・とても寂しいです。

さて、徳川家康全26巻で私の家康感を変えた山岡荘八氏の「高杉晋作全3巻」


高杉晋作(1)(山岡荘八歴史文庫77)
話は安政の大獄のころから始まります。

最初は晋作のことは出てこなくてすこし退屈ですが、時代背景などが丁寧に書かれてます。
梅田雲浜と梁川星厳がいずれ捕縛されるとわかりながた酒を酌み交わし政論を戦わすあたり
深い会話にさすが「徳川家康」を書いた作家だと感心しました

晋作が加藤有りん、佐久間象山に会い教えを乞うあたりも難しいけれど
「高杉」が大きくめざめる流れとして必要なのだと思いました。


高杉晋作は実に破天荒な生き方をしてきた人だとあらためて思います。

藩のお金で飲む、遊ぶ、なにかあると藩を飛び出す、いきなり船を買う、出家する・・などなど・・・
長州藩(藩主敬親公、世子定広、周布、桂)でなければ西郷のように遠島か最悪切腹だったはず。

なのに誰も彼を疎ましく思ってない。
特に世子定広の高杉への信頼ははんぱじゃない。
晋作たちが外国公使襲撃を計画した知った折には供もつけずに駆けつけ、「思いとどまらないというなら、わしの首をそのほうどものかどでの引き出物とするがよい」とまで言って説得します。

本来世子の小姓として仕え、藩主になったおりには重役ともなるはずの晋作。
お坊ちゃんのわがままと思える行動の底には藩主親子への忠誠心が見え隠れしておもしろい。

あと志道聞多とは親友だったことをあらためて認識しました。
おうのさんの身請け交渉とか、酒代のための金策とかお金がらみで力を発揮するモンタ(笑)
頼まれるとがんばっちゃう親分肌のようです。

この小説は四境戦争あたりから早足になり、三冊で終焉まで描いてしまいます。
桂さんや薩長同盟のことは数行で終わってます。

高杉の逸話とされる話(将軍の行列に声をかけたとか、お留め橋を渡った)がきっちり入ってます。

ただ話し言葉に方言を使っていないので読みやすいけれど、物足りない気がしました。



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