傾いた本棚

03«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»05

本棚を見るとその人のことがわかるとか・・・

ピースピットVOL.10『TRUMP』  キャスト感想  (P) 

22日に千秋楽を迎えたこの公演。
皆様お疲れ様でした。

劇中で対となる役を二人一組の役者がステージごとにトレードして演じる「リバースキャスト」ということで、倍の稽古をされてきたと思われます。
さて、リバースキャスト。
その回が全部代わるのかとおもいきや、そうではなかった。
一部が代わる変則キャスト・・・

三回見て、なんとか全リバースを見たような・・・

ピースピットのことを全然知らなかった(すみません)
今回はアクサルの田渕くんが出演と言うことでチケット購入。
そのくせ、予約時に「田渕枠」と書き忘れてしまった(汗)
他の方は赤星さんと上野さんしか知らなくて・・その分新鮮だったかも。



ソフィ・ウル(田渕法明・菊池祐太)

田渕ソフィを1回・菊池ソフィを2回拝見

初日に田渕版を先に見たので2回目の菊池版は違和感があった。

田渕ソフィは孤高のバンピールで、菊池ウルがまるで子犬のようになついてくるのに戸惑っている感じ。
捨て犬をみて「どうせうちでは飼えない。だからなつかれたら別れがつらい」と冷たくするのと同じ。
バンリには「友だちなんかじゃない」と言いつつ、最後はウルに襲われても「君は僕の友だちだ」と叫んでいる。
田渕くんは「素」だとにこにこしててお茶目なイメージもあるのに舞台では「孤独な人」ばかり演じている。
「ワイルドアダプター」の少女&少年、「BANANA/FISH」のユーシス。
いたいくらいの孤独を心に宿しつつ、いつも鎧を着けたまま生きている・・・そんな姿を演じさせたら似合う・不思議だ。

菊池ソフィは気負ったようすはなく、ウルの好意を本当に不思議がっている。
バンピールだけど、繭期の兆候が現れなければきっと普通に家族に囲まれて楽しく暮らしていた感じ。
先生方に対する表情も自然で皆と同じ。いつも醒めた目でみている田渕ソフィとは違う
(田渕くんはウルでもどこか引いていた)
「天然」であり「不思議ちゃん」
そういうところ、赤星アレンの血を引くソフィは菊池ソフィなのかもしれない。

でも個人的には菊池くんはウルが似合っていた。
家や兄に守られて生きてきたウルがソフィに「僕が守ってあげる」と言う。
バンピールでありながら自信を持って生きているソフィがうらやましかったのかな。
いや自分がでデリコ家という衣を脱いだら同じようにさげすまれることわかっていたからか。
明るくてまっすぐにみえるウルが後半、ソフィを消してでもTRUMPになりたいとすがる変わりよう。
このあたり菊池ウルは熱演だった。


アレン・クラウス(赤星マサノリ・山浦徹)

3千年の時を生きてきたクラウスの果てしない孤独。
それほど生きているのにダンスが苦手だなんて、誰も教えてくれなかったのかな?
山浦クラウスはその孤独をその指先だけであらわしていたように思う。
いつも激することなく話をするティーチャークラウスは、アレン(ソフィ)にだけ「永遠の命を望めっ!」
と叫ぶ。
痛いくらいのその姿に、思わず「おい、応えてやれよ」って言いたくなった。

赤星アレンは白い衣装がとてもよく似合うハンサムさんだった。
メリーベルもきっとアレンを星の王子様だと思ったろう。
自分の危険も省みず、メリーベルを心配しなおかつクラウスの気持ちもわかってやれる。
赤星アレンはその伸ばした両腕ですべてを包んでいた。

リバースではアレンの「不思議ちゃん」は封印され、クラウスの一途な思いが強調された。

ここも赤星アレン・山浦クラウスのほうがいい。
背の高いクラウスがアレンにリードされて踊るシーンが好き。


グスタフ・ミケランジェロ(上野真紀夫・桐山篤)

上野ミケランジェロの意表をついた登場もよかったが、ここはやはり自慢の肉体をみせたグスタフがいい。血管が切れて倒れるところなどしなやかに倒れていた。

桐山ミケランジェロは本当にエレガントだった。
でもグスタフが「イニシアチブ」の説明場面で無茶ぶりに懸命に答えるところは可愛かった。

ラファエロ・ガバンリ(鈴木洋平・中島弘泰)

鈴木ラファエロは本当に弟が可愛くて仕方のないお兄ちゃんだった。
そしてどこか寂しげな笑みをみせていた。
ラファエロはウルとそのヒミツを守ることだけが、父親に認められることだとわかっている。
自分がどれほど強く優秀でも、父が愛しているのはウルなのだとも。
ウルに「きらいだ」と言われてショックなのは愛情を受け入れられなかったことよりも
守ってきたものが強くなってしまった驚きだったのだろう。
父からの信頼もウルからの甘えも失ったラファエロ
灰になってしまったのは寂しかった。
ギャグ百連発で素で笑っていたのが可愛かった。

中島バンリはその背の高さからみても「ほかのヴァンプとは違う」とわかる(笑)
少ない言葉と落ち着いた態度にウルも【話しすぎてしまう】のだろう。
ウルやソフィとの身長差もいい。

中島ラファエロは不器用なおにいちゃん。
ひたすら父の命令をまっすぐに受けて。
本当はウルの気持ちもわかるのに行動は威圧的。
腕を掴んで去るシーンではウルの腕が折れそうだった。

鈴木バンリは陽気でにこやか。
ソフィが「僕にかまわないほうがいい」と言ってもにこにこ話しかけてくるよう。
相手なら田渕ソフィが似合うだろう(私が見たのは菊池ソフィ)


アンジェリコ・ピエトロ(櫟原将宏・澤田誠)

このリバースが一番見た目から変わっていた。
澤田さんはアンジェリコのときはひたすら美しく決めて、なのにすぐにやられる情けない姿。
ピエトロのときは純情そうで、アレンに振り回されながらも気にかけている人のよさがでていた。

櫟原さんのアンジェリコはラファエロに容姿も体力も負けていることを自覚していながらあがいている「小人物」さがみえた。
すがるものは名家の誇りだけで、だからどんな手を使ってもラファエロに勝ちたい・・・
彼が「咬む」ことで友すらも支配下に置こうとするのもわかる気がした。
またラファエロが愛するウルを奪おう(イニシアチブをとる)とするのも納得できた。


ジョルジュ・モロー(吉田青弘・浜崎聡)

ギャク百連発は台本なのだろうか?
いいコンビでした。

ダリ(末満健一)

ダリ登場のとき会場がなんか違う雰囲気だった。作・演出の方とは知らなかった(苦笑)
イメージしていたのと全然ちがっていたので・・・

カーテンコールに寸劇?をみせてくれるサービスぶりに感心。
というかあれだけ激しい芝居のあと、まだ踊れるんだと皆さんの体力に脱帽。
(ボルテックス学園とエア・アラシ)

殺陣がとてもうまくてどれほど練習したんだと思った。
リバースバージョンも含めて大変だったと思う。
お疲れ様。

初回と最終回で行なったキャストが「メイン」と考えていいのだろう。
私もその組み合わせがベストの気がする。

2回目に見たときはクラウスのせりふのひとつひとつがせつなかった。
(アレンにヴァン生は短いんだからと言われたりする場面とか)
台本をじっくり読んで、もういちど彼らの気持ちを推し量ってみたい。



それにしても「繭期」といえば思春期。
実際はとうに思春期は過ぎた皆さんが少年に見えたのは、ヴァンプ三千年の謎か、舞台の魔力か?



※最終日の追加公演に行った私。最終回を当日券で見たい衝動にかられて困った。
 とはいえ水曜夜・金曜夜と家をあけている私としてはわがままはいえない。
 後ろ髪を自分で引きちぎって帰った(涙)
 もういちど田渕ソフィを見たかった・・・・
関連記事

カテゴリ: 映画・舞台

テーマ: 観劇

ジャンル: 学問・文化・芸術

[edit]

cm / 0   tb / 0   - page top -

« 比叡山の紅葉  |  大河ドラマ「天地人」 最終回 »

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://naturalreload.blog77.fc2.com/tb.php/374-2dceeddb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

FC2カウンター

プロフィール

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

リンク

ブログ内検索