野分ノ灘/居眠り磐音江戸双紙 20
2007/06/13(Wed)
このシリーズもいよいよ第20弾。
双葉文庫は背表紙が白でオレンジのが付いているのが特徴ですね。
表紙のイラストもなかなか味わい深いです。
いつもその巻の名場面が描かれているのですが、今回は船の上で剣を構える男二人(磐音と刺客?)と船から海へと落ちる女!
この人はおこんさん?・・・・
なかなか大胆な構図でした。

古本屋でたまらず買ってしまった20巻。先日21巻が図書館で借りられました!
そして22巻・・・新刊で買ってしまいました。
やっぱりがまんできない・・・22巻は本屋で私の好きな品川柳次郎さんがでてくるというので出先の本屋で少し立ち読みしたら、もうだめでした。
帰りの電車でうるうるして困りました・・・その話は後日また。
父正睦の手紙で、墓参を兼ねておこんさんと共に関前に来いと言われた磐音が宮戸川をやめるところから始まります。

前半は、旅立つ前のようすです。海路で30日はかかる旅です、いけば4ヶ月は不在となるため方々に挨拶に出向きます。

幸吉の

 「俺だって頭じゃあ、目出てぇ話と分かっているよ。だけどよ涙が零れて仕方がないんだ。」

という素直な言葉が皆の思いを代弁しているようでした。


縫箔親方に弟子入りしたおそめちゃんは、磐音、おこん、幸吉が訪ねて行ったときも、修行中だからと会おうとしません。すごい覚悟に磐音も謝るばかりでした。


今津屋では、おこんさんの旅立ちに向けて内儀お佐紀がはりきり、呉服屋、小間物屋と用意した持ち物は長持ち二つ!

 「御用船に長持ちが積み込めぬとあらば、老分さん、廻船問屋で千石船を一隻関前まで借り上げなされ」
 「それはよい考えでございます。この際です、おこんさん用の千石船を同道させましょうか」

などと真面目に語る主従・・・やりますね(笑)
おこんさんがどれほど、今津屋に重要な人かわかります。
奉公することは大変だけど、家族より長く一緒に暮らしていたりして情が通うのでしょうか。おそめちゃんのこともお佐紀様は、できるなら店から嫁に出したかったと言ってましたし・・・


おこん一筋と心に決めた磐音くん、近頃甘すぎです(苦笑)
聞いていて恥ずかしい甘い言葉をさらりと言いまくってます。

 「おこんは幸せすぎます。それが怖くて」
 「苦労も幸せも、ともに乗り越えてまいろう」
 「はい」

おこんさんの心配は船旅より磐音の母照埜と会うことでしたが

 「よしんばわが母がどのような言辞をお吐きなさろうと、そなたとそれがしの間が変わろうはずがない。生涯一緒だ、案ずるな」

とも言ってます。荒れる船室でも言ってますし・・・

・・・・・・周りは何もいうことありません(照)


この巻では城中のさるお方が磐音に刺客を送ってます。
探索に乗り出した木下一郎太にも危難が襲います。
定廻り同心というのは南北奉行所各六人と決められた花形部署らしいです。
年番与力笹塚孫一にこきつかわれている可哀相な人と思っていましたがなかなかのエリートだったわけですね。
町衆からの信頼も厚いようですし、品川柳次郎と共に好感度アップしました(笑)

そんな一郎太には心に決めた方がいるみたいです。またどこかで語られるでしょう。
一郎太と柳次郎は共に「嫁を娶れと責められている」と嘆きます。
どちらも母上には頭があがらないようで微笑ましいです。

磐音がおこんさんと結ばれてしまったので、他の人にはもう少し独り身でいてほしいです(笑)


ちなみに「野分のわき」とは秋から冬にかけて吹く暴風のことです。
伊豆の下田より伊勢に向かう遠州灘で見舞われる嵐がタイトルとなってます。


野分ノ灘―書き下ろし長編時代小説 野分ノ灘―書き下ろし長編時代小説
佐伯 泰英 (2007/01)
双葉社

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