甲南女子大学文学部の菊池先生が所蔵する本をご自身のHPで紹介されています。

「徳川義臣伝」」明治16年9月出版。岡田良策編輯。金松堂出版

1ページの下段に人物名と図と和歌(俳句の場合もあり)、上部に人物伝概略を記し、50人掲載されているらしい。

その中に眼を引く名前があったので紹介します。
略歴は皆さんが知っているものですが、その人物についてうたった和歌は編者の自作のようです。
これがなかなか美しいのです。


■松平肥後守(松平容保)

若松に見し夢さめて悔をのみ田なべの里に伏ぞわづらふ

■山川大蔵

若松の下枝の嵐吹かへて薩摩の灘に波立にけり

■勝安房守 (勝海舟)

五月雨にしばしは濁れ隅田川すむを常なる世にしあなれは

■榎本和泉守 (榎本武揚)

沖なかのそなれ洲崎を立鳥も見ゆはかりなる秋の夜の月

■近藤勇

君のため身を棄てこそ丈夫の猛き心を四方にしめさん

■伊庭八郎

露とのみ消ゆくけふの名残にや樹々の梢をつゝむ白雲

■土方歳三

行末はいかになるらん武士の涙に袖をひたすけふかな


近藤・土方の歌がいいですね。
明治時代もまだ16年というときに、徳川の家臣のことを懐かしむ(称える?)本をあったとは知りませんでした。略歴やそのほかの方の分はこちらで見られます。
関連記事

コメント 0