密謀  藤沢周平
2009/03/29(Sun)
あちらこちらで話題の本を読みました。直江兼続です。


密謀密謀
(1997/03)
藤沢 周平

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この本は「小牧長久手の戦い」から「関が原」までの景勝・兼続を描いています。

これで何冊か直江兼続関連の本を読みましたが、彼が「謀略の将」という気がしません。
どんなときも冷静に状況判断をしてきた人だとは思います。

主人上杉景勝を「天下人」にしたいという思いを静かに秘め、いざあるときのために備えていたことは確かです。そういう忍耐強いところは家康に似ているかもしれません。

誰が見てもこの主従は何も言わなくても通じ合っている。
そしてこの2人の意見が食い違うときが最終章になります。

「いまこそ内府と天下を争い、雌雄を決し候らへ。何のための、御ためらいにござる?」
「やめぬか、山城。おれをみろ与六。わしのつらをみろ。これが天下人のつらか」



武者として恥辱にまみれても家名を残すと決めた景勝。
その怒りも悲しみもない落ち着いた姿に諦める兼続。

天下人の座に座るには、自身の欲望に首までつかって恥じず、ひとの心に棲む欲望を自由に操ることに長けている家康のような人物こそふさわしいと納得するのです。

義はついに不義に勝てぬか

「殿は忍ぼうと仰せられた。われらも殿に従って堪えねばならぬ」

無念を胸に諸将を説得する姿は頼もしかったです。



※読んでいるとき、つい大河ドラマの配役を当てはめてしまうのですが、40代のブッキー・兼続を想像できません。(ちなみに御館の乱当時は景勝24、兼続19)
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