梅雨ノ蝶/居眠り磐音江戸双紙 19
2007/06/11(Mon)
この巻は佐々木道場開きまでのお話です。


第二章「不覚なり、磐音」で第1巻で怪我してから、ほとんど無傷できた磐音が斬られます。
人生の大きな選択を迫られて、あれこれ考え込んでいたためでした。
血を流しながらも、恩人であると夜鷹に銭を渡していく磐音。
あいかわらず律儀です・・・・

『無性におこんに会いたいという思いに駆られて』今津屋にたどりつくところは、愛の力でしょうか。

血を見ても騒がず

  「傷を確かめるわ」

と衣服を脱がせ、血止めをし、医者を呼びにいかせるおこんさん。
さすがです。
前に傷を負って店に来たときも、手早く消毒し包帯を巻いていました。

  「深川育ちの女はこれくらいできるのよ」

と言ってましたね。
でもそのあと、磐音につきそっている間とてもとても心配していたと思います。
中川淳庵、御典医桂川国瑞という当代随一の医師が揃って登場し
命に別状はないと言っても、熱にうかされているし・・・

おこんさんに

  「せいぜい甘えさせてやってください」

とアドバイス。ぽっと頬を染めるおこんさん・・可愛いです。

二晩徹夜して看病して、やっと峠を越したときは思わず涙をこぼします。磐音も意識が戻って最初に目に入ったのがおこんさんで嬉しかったと思います。

なのにすぐ剣を振ったりして・・・困った人です。



磐音が斬られたと、見舞いにやってくる人たち・・・
みんなに愛されていることがよくわかります。

本多鐘四郎さんと依田お市さまもいい夫婦になりそうです。

国瑞先生は医学ではすごいけど、なんだかやんちゃ坊主みたいです(笑)
桜子様のほうが年下ですが、しっかりしてそう・・
でもそこが病人とまわりの人をなごましていて、いい味かなと思いました。

道場開きで行われる東西戦
四十名の名前と流派が書かれているのがすごいです。
おまけに主な対戦も克明に書かれていて感心しました。
それでなくても今まで磐音がさまざまな相手と対して、そのたびに違う立会いをしています。
うーん佐伯泰英さんはスパイ小説出身なのに、風俗とかもしっかり書いていますね・・・

道場開きの翌朝に宮戸川に仕事に行く磐音。
不覚をとった相手と再び対します。
今までの相手は自分が助かることを前提として向かってきました。
命が惜しくない人はいませんから。その防御本能が隙も作った。
でもこの「四出縄綱」は勝っても先が長くないようで、そこが磐音に傷を負わせたのではないでしょうか。




梅雨ノ蝶―居眠り磐音江戸双紙 梅雨ノ蝶―居眠り磐音江戸双紙
佐伯 泰英 (2006/09)
双葉社

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コメント
- 追い付くか、引き離されるか -
忙中閑ありで少しずつ読み進めている『居眠り磐音江戸双紙』シリーズですが、ようやく第19巻まで来ました。でも、もうじき第29巻が発売されるとか。作者の刊行ペースと、追い付くか、引き離されるかのデッドヒートが続きます(^o^)
国端さんと桜子さんは、いいコンビですね~。夫婦喧嘩すると、派手そうですね~(^o^)/
2009/04/15 07:25  | URL | narkejp #flFdlPW.[ 編集]
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