傾いた本棚

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本棚を見るとその人のことがわかるとか・・・

幕末の三美男 

「名将がいて、愚者がいた/ 中村彰彦」を読みました。

名将がいて、愚者がいた (講談社文庫)名将がいて、愚者がいた (講談社文庫)
(2008/08/12)
中村 彰彦

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中村氏があちらこちらに書いた小文を集めたものです。
その中に「幕末三美男」の章がありました。
まず幕末に剣の腕がすごいひととして『四八郎(よんはちろう)』というのがあったそうです。

攘夷論者の清河八郎
北辰一刀流井上八郎
彰義隊副頭取天野八郎
心形刀流伊庭八郎

がその四人。

で同じく三美男とされて伝わるのは・・

ひとり目が林昌之助・・・上総請西藩一万石の大名。

鳥羽伏見の戦いに敗れた幕府軍のふがいなさに大名自ら脱藩して遊撃軍に加わり新政府軍と戦った人です。多くの大名が華族として遇されたのに彼だけは爵位を受けられず苦労したといいます。

現存する当時の写真から「ふっくらとした面長な輪郭の中に切れ長の双眸、鼻筋通り血色のよい唇」と評された彼の辞世(後に助命されている)は


 真心のあるかなきかはほふりだす腹の血しをの色にこそ知れ




二人目は伊庭八郎・・・・心形刀流の達人


遊撃隊として箱根の戦いで左手首を失いながらも、横浜から函館へ最期まで戦った人です。
身長五尺二寸(158cm)の小柄ながら「白皙美好」「眉目秀麗・俳優のごとき美男」と言われた彼の辞世は

  まてよ君迷途(冥土)も友と思いひしにしばしをくるる身こそつらけれ


林昌之助も伊庭八郎も徳川のお膝元関東では新政府軍と戦った英雄です。
姿かたちはもちろんのこと、その心栄えが美しかったから「三美男」として伝えられたのでしょう。


一に林昌之助、二に伊庭八郎は定説で、三は諸説あるらしい。
作者は「松平容保」をいれたいと言ってます。

ここで「土方歳三」の名を思い浮べた方も多いと思います。
作者もよく訊かれたそうです。
しかし京都時代の土方を美男とした史料がないとのことであえていれなかったようです。
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カテゴリ: 時代小説

テーマ: 読んだ本。

ジャンル: 本・雑誌

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