夏雲あがれ(上) 夏雲あがれ(上)
宮本 昌孝 (2005/08/19)
集英社

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NHK木曜時代劇「夏雲あがれ」が始まりました。
今まで格別時代劇に興味があったわけじゃないのですが
「居眠り磐音シリーズ」を読み始めてこれも見てみたくなりました。

全然予約のなかった原作を滑り込みで読みました(笑)

テレビと合わせて感想を書きます。
ネタバレはしないように気をつけます・・・・
双葉文庫を読みなれた私には、集英社文庫の字は小さかったです(苦笑)


あらすじ・・・・
幼なじみの三人花山太郎左衛門(23)、曽根仙之助(22)、筧新吾(22)が藩主吉長暗殺の謀略を知り、元重臣十太夫と共にそれを阻止するため活躍する

解説に「青春時代小説」と書かれてましたが、血生臭いお家騒動の話でありながら、若い三人の言動が爽やかで気持ちいいです。

実は「藩校早春賦」という前作で15歳のころが描かれ、この「夏雲あがれ」は続編というべきものでした。
なんだか読んでいて以前のことがよく出てくるなあと思いました。
前作を読んでなくても支障はありませんでしたが、結構長く感じたのはややこしい人間関係のせいでしょうか・・・

NHKドラマのほうはあくまで「原案」らしく、込み入った事情を切り捨ててあり、すっきりしてわかりやすかったです。

まだ初回のみの放映でなんとも言えませんが原作のまま放送できないウラ事情もあったと思います。(陰謀の理由がテレビで放映しずらいことだから)

NHKのホームページを見ると、原作で最後に明らかになった事実がすでに載っていて驚きました。先に見ていなくてよかった・・・・というかやっぱり別の話になってそうです。

ドラマ初回で、原作のほうがよかったと思ったのは、筧新吾が江戸に行くときに幼なじみ志保と会うシーンでした。

志保は四年前に蒔田長十郎の許婚になりますが、相手は病気で亡くなってしまいその後ひとり身です。
しかし貧乏徒組の三男坊である新吾には妻に娶るということは言えない立ち場なのでした。

藩代表として将軍家台覧の武術大会に出る予定の新吾は言いたかったのです。

 『俺の剣の腕が認められ養子の口がかかるようになったら妻になってほしい』

と。しかし実際は

  「もし、おれが・・・」
  「もし、新吾さまが・・・・」
  「もし、おれが・・・」
  「はい」
  「何がいい、かな」
  「なにがいい、とは」
  「みやげだ。そうみやげ」

なんてごまかし、気持ちは言えないまま旅立ちます。

ここをドラマでは青い空の下で二人が語らい、別れ際に志保を抱きしめて志保も涙を流してました。

原作は夜の庭で、垣根越し(二人は隣同士)でした。新吾は夢の中でしか垣根を越えて志保を抱くことはできませんでした。ただ「おやすみ」とだけ言って別れたのです。
こちらのほうが余韻があってよかった気がしました。
ここで触れなかったからこそ土産に欲しいといわれた「関谷の帯」が生きてくるからです。

まあ話が江戸に移ると、志保さんの出番はないのでサービスかなと思いました。
  
この本では三人がいる藩の名は見当たりません。東海地方の小藩らしいです。
三人の師事する興津道場は直心影流!でした。







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コメント 2

なつ  2007, 06. 11 (Mon) 21:27

Akiさん>
図書館で予約したら思いのほか早く来たのでがんばって読んでみました。
吉原も出てきて白鶴太夫を思い出してしまいましたよ。
安倍なつみさんが思った以上に可愛く、似合ってました。三剣士はまだ慣れない感じでしたが。

堺さんと竜雷太さんがこのドラマ引き締めてますね。

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Aki_1031  2007, 06. 11 (Mon) 13:51

なつさん、こんにちは!
「夏雲~」の本は放映終了後に読もうと思っています。
というか磐音さまに夢中で、
「夏雲」放映に間に合わなかっただけですが(笑)。

>三人の師事する興津道場は直心影流!
おおお!この3人も直心影流なんですねー!
やっぱり江戸中期は直心影流が強いなぁ。
堺マチャアキお師匠はさすがの貫禄でしたね。
続きが楽しみです♪

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