昨夜、日本版・韓国版とも最終話を迎えました。
刑事カン・オス(芹澤直人)と弁護士オ・スンハ(鳴瀬領)の行く末はどちらも同じでした。

この二人は、もともと同じひとつの星の元に生きる魂ではなかったのかと思いました。
過去の事件があった時に不幸にも二つに割れたのだと・・・・・
だから10年以上たっても何かが欠けているように生きてきたのです。
最後にやっとひとつになれたように思えました。

哀しい結末でした。
今回も録画していた韓国版を先に見ました。
二人の最期に涙がこぼれました。
日本版も変えませんでしたね。

父の死をきっかけに直人が領を呼び出して銃を向ける・・・
でも殺せなくて、領が自分で死のうとして取り合いになり、誤って直人の胸に銃弾が。

漫画が原作のドラマ同様、大切なせりふは原形をくずさずに使っています。

しかし、直人(カン・オス刑事)が領(オ・スンハ弁護士)に向けた銃を下ろしたときのせりふが違いました。

日本版は
「あんたの目的は俺に自分を殺させることだったのか。罪を逃れた俺にこんどこそ人を殺した裁きをうけさせるために」
韓国版は
「生きろ。それが地獄の苦しみでも・・命の限り生きて暗いトンネルを抜け出せ・・テソン(本当の名)」

日本版のせりふを聞いたときなるほどそういう意味があったのかと思いました。
それこそが11年前に直人にさせたかったことなのでした。
でも・・そうとってしまう直人が少し素直じゃないような気がしました。
死ぬ間際になって「最初から俺がこうなっていればよかった」というのは悲しい。
それまでに本当は許しあっていたはずなのに。


韓国版はあれほど二人は泣きません。
成瀬はこのところよく涙を流し、弱い心を表情に出してきました。
しかしスンハはカン・オスに「生きろ」と言われるまで動揺した顔を見せてきませんでした。
領の赤い部屋に対して、高層マンションの青い窓から外を見て一筋涙を流すことはあっても
彼女へイン(しおり)にさえ弱みを見せませんでした。
だからこそ最後の激しい叫びや震える姿が心にしみるのでした。

「終わらせるんだ・・終わらせないと自分が許せない
 あんたじゃいなく、これからは自分を憎むことになる・・僕は決して自分を許せない・・」

韓国版は二人が寄り添うように倒れているのをへイン(しおり)が見つけ泣きながら近づくところで終わりでした。
♪こんな僕を愛さないで♪という訳詩が入る挿入歌が流れます。
この曲は「花より男子」でいう宇田多ヒカルの曲のようなもので、カン・オスとへイン、スンハとへインのせつないシーンにBGMとして流れるものです。
サイコメトラーの彼女とは、両思いのスンハも片思いのカン・オスも手を触れ合うことができません。
そこも痛々しかった。

日本版はところどころ韓国版より「情」が深いなあと思いました。
特に直人と父・兄の関係が韓国版よりウエットな感じ。
でもせりふは甘いのに状況は日本版のほうが悲惨でした・・・
韓国版では兄も秘書も手伝っていた友人(山野)亡くなってません(描かれてないだけですが)

韓国版ではあっけなく終わったところを補ったともいえます。
日本版は、三年後直人の元上司を訪ねたしおりが、仏壇におかれたゆがんだハーモニカを見つけます。しおりがそれに触れたところで終わりました。
しおりは、直人と領の最期を知るのでしょう。

韓国版でもスンハが握っていた呼び笛に触れたら知ることになったのだと思いました。


どちらのお話も最終回が短すぎました・・・・

ただ全体の回数が多かった韓国版のほうがどちらの心情もじっくり描いている分
二人の最期がただ悲しく、そして兄弟のように寄り添う二人にこれでいい・・と思わせてくれました。

大野くん、生田くんとも熱演でした。
でも私はどうしても今までの活動(嵐・イケパラ・はちクロなど)のイメージが強くて深く入れませんでした。
そういう意味で劇団ひとりさんと三宅裕司さんもだめでした。

まあ、先に韓国版を見てしまうというずるいことをしていたので、正当な評価ではないかもです。

ただ脚本は条件の悪い中、原作のテイストをくずさずによくまとめたと思います。


※追記

領が最期に思い浮かべた情景はすべて直人がらみでしたね。
何も知らないで挨拶する直人や飲み屋で会ったとき、土下座して謝ったとき・・・・

韓国版では、カン・オスの疑いのない笑顔と共にへインと過ごした穏やか時間や少女のへインに傘を貸した時を思い出してました。

領はしおりに手紙を書いて心を伝えていましたが、韓国版はヘインから書いてました。
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コメント 2

なつ  2008, 09. 16 (Tue) 17:24

Akiさんへ

感想を書いたあともう一度ラストのところを見直しました。
日本版もなかなか良いと思いました。
こちらだけ見ていたらきっとうるうるきていたかなあと。
この時期(夏・オリンピック)でなかったらよかったと本当に思います。
公式サイトとかのつくりをみてもすごく力の入った作品だったのに回数も時間も短くて飛ばした感がありました。
フジテレビならきっと昼間に再放送して、最終回は時間延長してたでしょう(笑)

舞台の大野くん、とても素敵らしいようですね(ファンブログで評判)
見てみたいけどチケットとれそうにないです・・

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Aki_1031  2008, 09. 16 (Tue) 13:45

「魔王」両方ともご覧になったのですね!
私は日本版しか知りませんが、
ヘンに意味深にしたり間延びさせたりせず
(想像で補わなければならない部分もあったけれど)
総じてスピード感があってよかったという印象です。

最近、半端に終わってしまうことが多いドラマの中では
きっちりとした「悲劇」で終わらせる美しい最後だったと思います。
ま、ツッコミを入れ始めたらキリがありませんが(苦笑)。
舞台での大野クンを観たくなりました♪

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