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「レビュー in KYOTO」千穐楽の昼の部に行きましたので感想の追加をします。
この日も京都は暑い日ざしが照り付けてました。
二度目ということは内容を知ったうえで見るということです。
一度目はただ筋を追うだけだったのが、動きとか表情を見たり主役以外に目をやったりできます。

それでも見落としはあるし、見ているときは「そうなんだ」と気付いたことも
帰って書こうとすると忘れてしまっていることもたくさんありますね(苦笑)

ランダムに感じたことを書きます

第一部 輪舞曲~薫と浮舟

同じところですごいと感じ、同じとところで失望するのくりかえしでした。
パンフレットをよく読むと脚本・演出の水口一夫先生は「王朝モノは動きがないので間に現代をいれてみた」とのこと。レヴューの魅力を活かすための工夫らしい。
あれはそういう意図だったのか・・・・

動きをつけて、芝居にメリハリをつけるのはわかりますが、あれはぶった斬っているのも同じような気がします。
華やかな踊りを入れるにしてもやはり「和風」がよかったです。

特に匂宮と中君の婚礼で車に見立てた銀の枠に入って登場するのはダメです。
「婚礼」といっても中君は正妻じゃないし・・・・

大君を亡くして失意の薫君と幸せなふたりプラス祝い人たち
対照的で薫君の悲しみが引き立つという演出
ここで変な車を出すなら、匂宮が姫の手をとり花道を歩いたほうがどれほどよかったか。

仕えていた女官や従者のお祝いの舞で十分華やかだったはず・・・
「姫・・都では私が父君、姉君のようにお守りします」とか言ってほしかったですね。
そうすれば、後に通いの減った中君の寂しさがよくわかると思いました。

小君が花の精?とたわむれる踊りはまだ、「妖精」ということでがまんしました。
とはいえ天女のように薄衣をまとっての姿のほうが・・・・

演出家はプロですし、出番の関係でどうしようもないことがあると思います。
緞帳が下りてしまうのも多分仕方がない・・・・たぶん・・・

ああでも・・見るのはお金を払ったお客さんなのだから、お客がダメと思うものはやっぱり駄目でしょう。

あと紫式部がしゃべりすぎです。せりふを感情を語るのはずるいです。
先の展開をばらす(薫の恋は実らないとか大君が死の床だとか)のもいやでした。


そりゃあ、あなたが書いているんだから、先は思いの通りでしょう・・・なんて思ってしまいました。
最初の洋舞からの切り替えの挨拶のときと、琵琶演奏と文麿とのからみはよかったんです。
貫禄があって、でも可愛くて・・この二つのシーンだけでよかったですね。


死神にも着物を着て欲しかったです。
死神は大君も浮舟も連れていきます。大君は抗ったけど、浮舟は望んで死の世界に行ったんですね。
死神がいつ歌うかすごく期待しましたが、終始無言でした。

浮舟の局にこっそり忍んでいく匂宮。
暗闇の中で外から「浮舟」と呼びかける声は薫に似せて低めだったような・・・
薫君が浮舟に問い掛けている最中に、奥より小袖を片袖だけ羽織って出てくる匂宮
これは情事のあとかと思うのですが、烏帽子をつけているのはおかしくないですか?
貴族のたしなみ??

薫君が最後に出てくるとき白いマントをつけて出てきます。
あれはなにか意味があったのでしょうか?
衿のついた洋風仕様で・・・・

桜花さんは黒を基調にした衣装が似合いますね。
個人的には春に浮舟と楽しく過ごすシーンで着ていた紺地に小桜をあしらった衣装が好きでした。


第二部 ミレニアムドリーム

主人は「二部だけでよい」と言ってました(苦笑)
一部で押さえていたエネルギーが爆発って感じでよかったです。
入れ替わり立ち代り登場するのに照明、階段、シールド(舞台の手前に降りる黒い幕)がうまく使われているなあと思いました。
シールドは暗幕ではないけれど、その手前の照明を落とし、前に当てるとうしろが見えなくなるんですね(たぶん・・)
桜花さんが前でソロで歌い、間奏でシールドの後ろにだんだん明かりがついてくると男役さんが階段に勢ぞろいしている・・・あの場面がかっこよくて好きでした。

高世さんが人魚に誘われる場面。春おどりのときも氷の世界に誘われていたなあと。
あの美しさは異界のものも引き寄せるんですね。
砂漠の女神(牧名ことり)は生へそかどうか話題でした(笑)
5列めでもわかりませんでした。誘う踊りが妖しく美しかったです。

人魚も女神も「連れていって」と唄います。
それは後見してくれる人(夫)がいなければ家を出ることが出来ない平安女性たちと共通しています。

水無月じゅんさんがこの公演で最後ということで、出てこられると拍手がひときわ大きくなっていました。幕が下りる前に「ありがとうございました」と唇が動いていました。
夜の部ではご挨拶があり、お見送りの会もあったようです。
公式ホームページの写真がとても温かくて、慕われていたのだなあと思いました。

最後の桜花さんのごあいさつにやっぱりうるると来てしまいました。
桜花さんは「誠実ビーム」を出しているようです。




※1部の和洋折衷のような演出がOSKらしさなのかどうかはわかりません。

※薫君は浮舟に「貴方を北の方に迎えたい」と言ってたけれど、なかなかできずに宇治に住まわせたままでした。だから仕事でなかなか逢えなかった・・・・
匂宮との仲について「どうして?」と問うていたけれど、「あんたがほっとくからだろう」とつっこんじゃいました(苦笑)
源氏物語の男は身勝手ですから・・・・
  
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コメント - 4

なつ  2008, 07. 29 (Tue) 11:07

ひとことさんへ

コメントありがとうございます

>エッチする時も入浴する時も 男性は烏帽子を外しません

そうなんですね!知りませんでした。
すごく邪魔な気がしますが・・・高貴な方々のされることはわかりませんね。

編集 | 返信 |  

ひとこと  2008, 07. 28 (Mon) 21:24

検索で偶然寄っただけで
しかも遅レスですが
室町後期に至るまでは
エッチする時も入浴する時も
男性は烏帽子を外しません
当時の日記や絵画から
そう類推されています

編集 | 返信 |  

なつ  2008, 07. 27 (Sun) 23:09

seiyaさんへ

つたない感想を読んで頂いてありがとうございます。
「誠実ビーム」に当てられて、春も秋も涙がこぼれてしまいました。

ただ「ありがとうございました」とおっしゃるだけなのに・・・・
千秋楽の夜の部に行きたかったと残念に思っています。
上の階から全体を見るというのもやってみたいですね。

編集 | 返信 |  

seiya  2008, 07. 27 (Sun) 22:49

「誠実ビーム」

桜花さんが「誠実ビーム」を出されているというのがあまりにもぴったりな表現で、思わず紹介させていただきました。

千秋楽よかったようですね。
始めはいろいろ思いましたが、私としては最終的には納得しました。

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