OSK日本歌劇団「レビュー in KYOTOⅡ」
2008/07/13(Sun)
土曜日の午前の部に行ってきました。
京阪電車四条駅を上がれば京都南座はすぐでした。
テレビで見ていた印象よりは小ぶりでした。シアターBRAVAとかにくらべて舞台が近いです。
劇場というより、やっぱり芝居小屋ですね。
第一部は源氏千年絵巻「輪舞曲~薫と浮舟」
今年は源氏物語が書かれて千年に当たるとかで、京都は源氏物語がらみのイベントが多く組まれています。
(宝塚歌劇団も秋には「夢の浮橋」と題した物語を公演されます。)

行く前に少し勉強していきましたが、しなくてもパンフレットや劇場におかれたチラシであらすじはわかります。
実際、原作のすべてを舞台化しているわけではないので、わかっていると「そこ違う」とか
考えてしまい魅力が半減かもです。(私が少しそうだった・苦笑)

あらすじ

光源氏の息子「薫」と帝の息子「匂宮」
薫は少し固くて真面目、匂宮は華やかで軽いがどちらも甲乙つけがたい素敵な若君
宇治に住む八の宮の姫、大君と中の君を知り、薫は大君、匂宮は中の君を求める
しかし、大君は父からの遺言と仏門へのあこがれから薫を拒み、病に亡くなる
中の君は匂宮と結ばれるが、宮は遊び好きで寂しくすごす
それをなぐさめるため訪れた館で、もうひとりの妹浮舟と出会い大君の「形代」として世話をする
しかし、それを知った匂宮は浮舟の弟小君をだまし、浮舟と結ばれる
ふたりの間で苦しんだ浮舟は宇治川に身を投げる


薫を桜花昇ぼる、匂宮を高世麻央、浮舟を朝香櫻子でした。


一部を観て、印象に残ったのはこの三人ではなくて、紫式部役で特別出演されていた上原まりさんでした。
出てこられるたびに舞台が引き締まりました。
琵琶奏者としても、宝塚の娘役としても精進してこられた上原まりさんの貫禄でしょうか。

「私の年齢が千歳越えてる?それはヒ・ミ・ツ」

とおっしゃったときはとても可愛く、かつ上品でした。

この一部は結局誰を主役にしてるのかよくわかりませんでした。
もちろん薫なのでしょうが、どうも弱かった。
大君への一途な思いも、浮舟に裏切られてしまった悲しみもあまり伝わらなくて・・・
匂宮はもっと悪役に描いてもよかったのではないでしょうか。
中の君は初めから匂宮を好む設定でしたが、これも薫が好きだと知っていて誘うとか。
(原作では薫が大君を得たいがために策をこうじて、ふたりを結ぶのですが)


合間に入った群舞のシーンでの衣装が洋装だったのは何か意図があったのでしょうか?
せっかく平安絵巻の世界に入っていたのに興ざめでした・・・
(衣装にかけるお金がなかったと思いたくないのですが)
そういえば幕があいたとき、ドレス・タキシード姿で勢ぞろいされていたのにも驚きました。
春のおどりのときは江戸の町衆の格好だったので、今回は平安朝の衣装かと思っていました。
昨年の公演の写真ではそういう演出はなかったみたいですが・・・

舞台美術・セットは簡素な中にも美しかったです。
舞台がまわり、せりがあがる・・・さすが歌舞伎などにも使われる場所です。

大君・浮舟を死の世界にいざなう死神(桐生麻耶)も洋装でしたね。
「エリザベート」という芝居に出てくる死神のようでした。
黒い着物でよかったんではないでしょうか。
(マントで相手をくるむというのがやりたかったのか?)

浮舟が薫にも匂宮にも去られて嘆くシーンは舞台の幕が下りた前で演じられていたのですが
静かなシーンで幕の後ろがうるさいうるさい・・・・
舞台転換の作業かと思いますがゴトンガタンと響いてました。

最後に薫が歌うところの白いマントはなんだったのでしょう・・

一部でよかった場面は街道で五郎次(綾波亜紀)が左源太(貴城優希)の運ぶ薫の文を奪うところです。
歌舞伎のような拍子木が入り、それにあわせて動く二人がよかったです。
(脚本・演出の水口一夫氏が歌舞伎の演出もなさる方のようです)
春のおどりのときの能に似せた舞もよかったし、和の踊りもできる方々なのだから
もっと見せたら良いのにと思いました。

今回はさすがに「笑い」を取るせりふとかはありませんでした。
二部のレビューがとても楽しくてあっという間だったので、そのぶん一部の劇部分が残念でした。

二部は何も考えずに楽しく華やかで素敵でした。
一部がしっとりしたぶん、団員さんたちもはじけていたように思います。

どうやって着替えているのか?と思うくらいすぐに出てこられます。
ラインダンスもかっこよかった。
でも人数の都合か、新人だからか男役さんも踊ってらして不思議な感じでした。
(なんか女性の姿に男性の顔がコラージュされているみたいで・すみません)

エルビスプレスリー(桐生麻耶)とマリリンモンロー(蒼音淳)に似せたお二人はすごかったです。
桐生さんは一部でひとこともしゃべらなかった分、ここではじけてましたね。
蒼音さんは男役ですがここはなぜ起用?

途中でMCというか客席に綾波亜紀さんと貴城優希さんが降りて場を繋いできたのにはびっくりでした。
ラテンの衣装に着流し・・・
でもチェリーガールズさんたちと祇園囃子に合わせて踊られたのはよかったです。
やっぱり踊りのOSKです。

今回は皆さんでゴスペル風の曲を歌われてました。
全員が黒の上下にセーターというシンプルな格好でした。
こういうラメやフリルのない衣装でも十分美しく素敵なのだから一部でも地味になっても和風にしてほしかった。



京都にちなんだ歌謡曲(女ひとり、祇園小唄など)に合わせて踊る趣向は楽しかったです。
水無月じゅんさんが最後の公演とのこと。
歌がうまいかたなので残念です。

桜花さんはタップダンスもできるんですね。楊琳さんもスターさんとの共演お疲れ様でした。


アンコールのとき桜花さんのあいさつ

「宇治に行ったとき(成功祈願・公演発表)に平等院のほうに鳳凰が飛んでいくのが見えた気がします
鳳凰はパワーを秘めた鳥、そのパワーをもらってこの公演をがんばります」

桜花さんが公演ができることに感謝し、がんばりますと言うのを聞くたびに目が熱くなります。
どうしてでしょうね。




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コメント
- 華崎さんへ -
>高世さん桐生さん緋波さん貴城さんもされたんですよ

えっそれはすごい!!観たかった(笑)
最初に思ったのが、スパワールドのCM(関西のみ?)でした。
皆さんの素晴らしいおみあしに見惚れました・・・

>今回ほど、誰が観ても同じような感想が出てくる公演も珍しい気がします

薫と匂宮の配役がはまっているだけに、もう少しうまく動かしてほしかったかなあと。
2008/07/16 08:37  | URL | なつ #-[ 編集]
-  -
今回ほど、誰が観ても同じような感想が出てくる公演も珍しい気がします。
それでも、まだ次の全体公演も発表されてないですから…大事に観たいです。

>衣装にかけるお金がなかったと思いたくないのですが

図星かも…(T-T)

>なんか女性の姿に男性の顔がコラージュされているみたいで・すみません

いえ、それが見所です(爆)
2004年の春のおどりでは、最年長の吉津さんと、大貴さん(当時のトップさん)と桜花さん以外の全員がラインダンスに参加しました。高世さん桐生さん緋波さん貴城さんもされたんですよ♪
2008/07/15 23:15  | URL | 華崎 #rW9OjHYk[ 編集]
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