「土方歳三~戦士の賦」 三好徹
2008/06/19(Thu)
三好徹さんの書く新選組は「沖田総司~六月は真紅の薔薇」についで2冊目。
土方歳三を描くこの本は上下巻です。

戦士の賦―土方歳三の生と死〈上〉 (集英社文庫)戦士の賦―土方歳三の生と死〈上〉 (集英社文庫)
(1993/02)
三好 徹

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土方歳三を描くと、どうしても「試衛館~京都」と「鳥羽伏見~函館」の2部構成になるようです。
すごく読みやすいし史実にわりと忠実でしっかりと書いてあるのですが、どうも心に残らない・・・(苦笑)
試衛館メンバーとのふれあいや隊士とのかかわりといった要素が少ないからでしょうか。
この場面いいよなあというところがあんまりありません。
沖田が近藤のことを「師匠」と呼ぶのはここでも同じで、ひっかかりましたし・・・

それでも土方歳三の最期のところは作者も力が入っていた気がしました。
私の思う「土方」でした。


「函館には今日の昼過ぎ、私が行く。それまで待っていてもらいたい」
松平が言った。
「いや、待てない」
「なぜです」
「昼過ぎでは遅い」
「そうは思わぬが・・・何をもって遅いと言われるか」
「死ぬには、ですよ。戦って戦って戦い抜いたものでも、一たび死に遅れると、命が惜しくなるものだ。では、ご免。」

一本木関門付近で約二時間両軍は激しく交戦する
撃ち方をやめさせた土方は悠然と敵へと馬を進める

「何者ぞ」
「長州兵か」
「いかにも」
「では教えてやろう。土方歳三」


訊ねた兵士を切り捨てると長州兵の銃弾に落馬する・・・
すでに亡くなっていると知っていても恐ろしさのため銃撃は止まらない。


榎本たちは土方の死後六日目に降伏します。


なぜ土方歳三が蝦夷へと渡ったか?
「死に場所を求めて」という答えを出す人が多いです。
この本のように「死に遅れた」土方が最後に花を咲かす場所を探していたのだと。

それとも榎本のいう蝦夷の新世界に望みを持っていたのでしょうか・・・

タイムマシンがあるなら行って聞いてみたい一番の質問ですね。
(たぶん聞いても「つまらねぇこと聞くな。俺がしたいからそうしたんだよ」と横を向かれそうですが)
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コメント
- kotokotoさんへ -
はじめまして。
時代小説に入るきっかけの本だったんですね。
おじい様が本好きだったとか。うらやましいです。
わが家に本はなかったですね。本好きになったのが不思議なくらい。
「相棒」「しゃばけ」黒鉄ヒロシ「新選組」「歳三往きてまた」など私も読みましたよv
知らない本を教えてくださいね。

2008/06/28 13:22  | URL | なつ #-[ 編集]
-  -
初めまして。kotokotoと申します。
私もこの本読みましたw
土方の最期の場面があまりにも強烈で、気がつけば幕末の虜になっていました。
本の中身は今読み返すと特に何も感じないですけど、私を歴史へ誘ってくれた思い出深い一冊です。
また遊びに来ますね(^^)
2008/06/27 22:43  | URL | kotokoto035 #-[ 編集]
- 土方副長さんへ -
もしかして同じ本かもしれません。
三好徹さんは『土方歳三』をいくつも違う出版社で出されていますので。

土方歳三・新選組の全容がわかりやすくなっていますね。

考えに偏りがない本だと思います。
それだけに何冊も読んでくると印象が薄くなりがち(苦笑)
2008/06/19 12:40  | URL | なつ #-[ 編集]
- 三好徹と言えば! -
「人物文庫」という出版社で三好徹著者の「土方歳三」(上・下)を持っていますが、濃い本ですね。
2008/06/19 10:05  | URL | 土方副長 #YrGnQh/o[ 編集]
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