雨のin→dependent・theatre・1thはすごくわかりにくくて・・何度も前を通ったのに気づきませんでした。
チラシが貼ってあったのですが小さすぎ・・・

演劇ユニット・アクサルの日ノ西賢一さんの脚本・演出の舞台でした。
(ここでは「ひのにしけんいち」名義です)

ひのにしさんはブログで「フランス映画のような作品」と言い、チラシにはさみこまれたごあいさつには「自画像のようなもの」と書かれてます。

物語はおおきな3つの流れがあって、それがやがてぶつかって大きな流れになると言う感じでした。
オムニバス映画のような・・以前見た「陰日向に咲く」のふんいきに似ています。

二組の男女と一組の女友達。
それのすきまをうめる酒場のおやじと酔った女性客

誰もが危なげない芝居で無理なくみせてくれました。

でも今までダンスや殺陣でぐいぐい押してくるような芝居を見続けてきた私には
こういう情緒を描くお芝居はちょっとつらくて・・
これってなにが言いたいんだろうって考えてしまうと、どんどんしんどくなってしまいます。

一番の見せ場である男ふたり(昔からの友人)の言い合いのとき寝てしまいそうになりました
(ごめんなさい)

キャスト表に役名がなくて女優さんのお名前がわかりませんが
女にだらしないちょっと変わった趣味の男(アマゾン)は天然の女の子と同棲中
この女性が可愛い。(女性からみればちょっといらつくかも)
ショートパンツでおしげもなく生足を見せていました。

彼女は男の変わった趣味につきあってくれるし(笑)頼っているのに媚びたりねだったりしない。
男はほっとけないからずっと一緒に暮らしている。
でも結婚しようとしない。

男は、最後に自転車の二人乗りをしながらプロポーズをします。
横座りで乗ってた彼女は、プロポーズを受けたあとは、またいで乗って彼の背中にくっつくんです。
いい終わりかたでよかったと思いました。
アマゾンさんは初めて見る役者さんですが、いい味ですね。


もうひとりは、ちょっと暗くてひきこもっていて、自分が傷つきそうになると相手を先に傷つけるDV男(入谷啓介)こちらも同棲中。
彼女は一途に彼を想っている感じ、暴力にも耐えています。
男はそんな優しさに甘えながらうしろめたくて五年たっても結婚しない。

入谷さんはかっこいい役しかみたことなかったので、子供のようにまるくなって爪を噛む姿に
驚きました。
友人の死にかかわって警察に行くことにした彼は、彼女に「待っててくれ」とやっと言えるのでした。
彼女のお腹にいる赤ちゃんにビデオメッセージを残して。
テープ切れで最後に言いたいことは切れてしまいますが、「パパはママが大好きだ」ではないかと思いました。


立飲み屋のおやじにアクサルのボス田中照人さん。
バツ4の情けないおやじがなぜかぴったりでした(笑)
これがあの近藤局長か?・・・・
そこに立ち寄った酔った女に劇団ひまわりの大西千保さん
どこか羽野昌紀さんを思わせる独特の声で綺麗なのになぜか男運のない寂しい女を演じてました。

このお芝居の感想を上手く書けないのは何故なんでしょうね・・・
あのシーンに泣けたとか、興奮したとか、笑ったとか、そういうことがないんです。

それはこのお芝居が日常を描いているからなのかなと思います。
どこにでもありそうな風景、いそうな人たち・・・
でもちょっと外れた人たち

ひのにしさんが籍をおくアクサルでは絶対描かない世界です。
アクサルは漫画原作を主としているぶん、完全にフィクションとわかっているし
二次元世界の夢物語に近いです。
喧嘩や斬り合いをいくら見ても痛くはない
でもこの芝居で女の人の腕にあった殴られた痕は、殴られるシーンよりとても痛かったです。

アクサルの「日ノ西賢一」は夢の世界で生きているけれど「ひのにしけんいち」は違うんだぜと
言っているようでした。
照人さんのひとり芝居の時もあまりの現実にちょっとつらかったです。
照人さんもやはりアクサルではできないことをしたかったのでしょうね。

もう一度見たらまた読み取れるものもあったのかなと思います。
今回はとまどいが残った観劇でした。



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