イエス斬り捨て ファントマ
2008/05/12(Mon)
土曜日の昼、大雨の中、劇を観に行きました。
会場は新しく出来たABCホール。
思ったよりこじんまりとした会場でした。
テレビ局の付属ホールなのでもう少し大きいと思ってました。
でも小劇場になれた私としては、あまり大きなところでは見たくないのでほっとしました。

この劇団の芝居は初めて見ます。
知っている役者さんもいないのに行くことを決めたのはこの芝居の舞台が幕末だったからなんです。

★あらすじ

物語は、井伊直弼の暗殺から始まる
「尊王攘夷」の大義名分のもと、勤皇志士を名乗る過激脱藩浪人たちが洛中に集まる
倒幕派の中でもっとも台頭したのは武市半平太率いる土佐勤皇党
武市は盲従する岡田以蔵を使い「天誅」を繰り返し、薩長と対等以上の発言権を得る
土佐では武市・坂本龍馬など「郷士」は身分が低いため苦しんできた
武市はそんな郷士たちの希望の星だった
龍馬は世界に目を向け幕臣勝海舟を師と仰ぎ、以蔵にも会わす
また聖書と十字架を渡す「人斬りでも救ってくれるのか・・」
龍馬に誘われ蝦夷へと向かおうとする以蔵に「池田屋」に新選組が踏み込むことが知らされ
仲間のために池田屋向かう
その後土佐勤皇党は弾圧され、武市は切腹、以蔵は斬首される



あらすじを読むと重い芝居のように感じますが、途中に歌が入ったり笑いがあったりで
シリアスなところは3割くらいでした。
休憩なしの二時間はあっという間でした。

新選組出てました・・・
浅葱色のダンダラを着て、芹澤鴨(作・演出の伊藤えん魔)を探してました(笑)
(芹澤は逃げ切って海へと出て漂流、「ジョン万次郎」となって帰ってきます!)
もちろん池田屋で斬り合いをしてますが、近藤勇も沖田総司も出てきません。

寺田屋で以蔵が仲良く酒を飲んでいたのが山南敬助(正体は明かしてなくただの友達として)で
以蔵の彼女おのうさんを横取りしちゃいます。

山南が隊をでようとして土方に見つかる場面もありました。
くわしいせりふを忘れたのですが、土方は山南を頼りにしていたと告げてました。
「切腹の前に文をしたためてさせてくれないか」と座って筆をとる山南と背中合わせに立つ土方から
くやしさと無念さが出てました。

田中新兵衛(副島新五)が以蔵のライバルとして出てきます
薩摩随一の刺客らしく殺陣のキレがよかった。

武市半平太(盛井雅司)役の方、孤高の志士という感じがすごく似合ってました。
武市の切腹シーンは壮絶で実際三度刀を突き刺したらしい・・・
岡田以蔵(保村大和)は遠目には世良公則さんのように渋くかっこよかったです。
坂本龍馬(坂口修一)は突き抜けて明るく、「自由人」としてのイメージそのものでした。

勝海舟が猫ひろしさんだったのがびっくりでした。

舞台の最後(武市や以蔵が亡くなったあと)寺田屋で、店にあるだけの盃を床に置き
「これが武市、これが以蔵・・・容堂さんに、慶喜さん、天子さま・・・こうやってみんなで乾杯したら敵も味方もないぜよ」
と笑う龍馬が印象深かったです。

ファントマさんの舞台はいつもこんな感じなのでしょうか?
劇中にゴスペル調の歌が使われてました(オリジナルらしい)
4回もアンコールがあり、3回目は全員で歌ってくれました。


土佐は武市半平太を切腹させてしまい、維新後に活躍できたはずの大きな人材を失いました。
薩長については結構読みましたが、土佐についてはいまひとつで・・・。
土佐の長宗我部家が関が原のあと「功名が辻」の山内一豊のにより治められ、山内家の家臣が上士となり旧家臣を郷士として差別したことは龍馬がらみで知ってましたが。

パンフレットに辞世の句が載ってました。

 君が為め 尽くす心は 水の泡 消えにし後は 澄みわたる空  岡田以蔵

 ふたたびと 返らぬ歳を はかなくも 今は惜しまぬ 身となりにけり 武市半平太


武市は以蔵の口から過去の所業が語られるのを恐れて毒殺しようとしたらしい。
以蔵はそれを知り、すべてを話して斬首されたとも。
以蔵は武市が新しい世界を作ってくれると信じて人を斬って来たはず
その重いかせを外した彼は天国へ行ったのでしょうか・・・・
考えされる句でした。
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