「縁側に居眠りをする年寄り猫のよう」言われた磐音の剣法。
佐々木道場でも強かったのですが、藩を離れて、いやおうなしの真剣勝負でますます磨かれます。
日々の生計をたてるためにする仕事(ときには只働き)でさまざまな人と出会い、それが磐音の力になってくれてます。

そんな磐音がどうしてもかなわぬ願い・・・・・
それ許嫁奈緒様との仲

でもそれは磐音が決心すれば手に入れられる望みでは?






桜の花が舞う頃、磐音は浮世絵師北尾重政の描いた「白鶴吉原花模様」を見せられ、あきらめていたはずの胸が立ち騒ぎます

今津屋で桜餅を手に溜息をついてしまうほどに・・・

  「奈緒様はお幸せね、これだけ坂崎さんに想われて」

と言うおこんさんの気持ちも切ないです。

そんな磐音に北尾重政が届けたのが「素顔の白鶴の絵」
じっと見つめて

  『奈緒、そなたとともにこの世を生きような』

と言い聞かせる・・・・・

なぜなんでしょうね

春風駘蕩のごとき磐音に寒々とした荒野が広がる瞬間です。


吉原通いの上客が入れ札をし安政の太夫を決めることになり
  京町三浦屋高尾 百八十三  江戸町丁子屋白鶴百七十七
の結果が出ます。

吉原仲ノ町で顔を合わす、黒の仕掛けに緋襦袢の高尾と純白の白鶴。
絵師北尾重政でなくても焼き付けておきたい光景です。
(磐音は豊後関前からの船荷を待っていて、この場面はみてないのですが)

関前からの船が無事に着き、そこに妹伊代と祝言をあげた義弟井筒源太郎が乗っていました。
おこんさんに「兄が居眠り磐音だったら、義弟はおっとり侍だって」
と言われてますが、磐音は「伊代にはもったいない人物」と評価してます。

吉原の話がもうひとつあって「十八大通」という旦那衆の贅を尽くした遊びです。
「白鶴太夫」を誰が落とすかという賭けとなれば磐音も放っておけません。

ここの出てくる旦那衆の名前は実在していたみたいで
一晩の食事代が40両(320万円くらい)だったり、髪結い床を壊して直し賃にぽんと20両だしたり、お金を湯水のように使う人たちでした。
ある意味「粋」だったわけです。

ここで出逢うのが十八大通のひとり奥医師桂川国瑞(25歳)
白鶴太夫との縁を聞き彼もまた磐音に協力することになります。

この騒ぎも、江戸家老実高の暗躍もまだ先があるようです。

この巻通してでてきた浮世絵師北尾重政もまた実在してます。
おこんさんが「艶本の絵師」と言ってましたが、本当にそちらが有名らしい。
1739年生まれということはこの話の頃は33,4歳でしょうか。
「鰻屋」の風景を描いた作品も残っていて、思わず宮戸川?と考えてしまいました(笑)


この巻の「遠霞ノ峠」はやくざの借金取りの用心棒で秩父から青梅にでる峠のようです。
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コメント 1

narkejp  2008, 12. 02 (Tue) 19:24

実在したのですか!

こんにちは。『居眠り磐根江戸双紙』シリーズ、はらはら・やきもきしながらも、ようやく第9巻まで来ました。十八大通や北尾重政は実在したのですか!!それは初めて知りました。びっくりです。トラックバックいたします。

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