江戸時代小説はやわかり
2007/05/31(Thu)
居眠り磐音シリーズを読んでいると、江戸時代のことが知りたくなります。
実在していた人も多く登場していて、史実とは違うと思いつつどういう人か確認してしまいます。

吉原のこともつい調べてみたり・・・・

でも時代小説作家さんてこういうことのくり返しなんですね。
まあ少しくらい時代考証が間違っていても私は気付かないですが(苦笑)

佐伯泰英さんはこのシリーズだけでなくほかにも完結してないシリーズを書いていて、

  「居眠り磐音シリーズは書き飛ばしすぎ。
   池波正太郎や藤沢周平のような深みがない。」

と言う人もいます。


面白くなければ売れないと思うので、やっぱり今求められる作家さんなのでしょう。
私個人は字が大きいのが嬉しいですね。
これも年配層を狙った戦略かもしれません(笑)

図書館で「江戸時代小説はやわかり」という本を借りました。


江戸朱引内の切絵図が多数載っていて、南北奉行所の場所とか三大道場とか
コラムとともに小説に良く出てくる場所を紹介しています。
また風俗を描いた浮世絵とか、貨幣の種類とか知識講座もあって楽しめました。

一枚ものではなく本なので、場所のつながりがわかりにくいですが
どこかにあれば買いたいと思いました。

以前ここで書いた江戸・明治・現代重ね地図のソフトをある時代小説ファンの方が買われたとブログで読みました。
この方佐伯泰英を70冊以上読んでらっしゃいます。
(それだけ刊行されているんですね!)

それによると

 磐音が住む金兵衛長屋(江東区常盤町一丁目)から両国広小路の今津屋まで
 (中央区東日本橋二丁目)まで1.6キロ

 北割下水の柳次郎宅(墨田区本所)まで2.8キロ
 南割下水の武左衛門宅(墨田区亀沢町)まで1.8キロ

とのことです。昔の人は足が強かったのですねえ・・・
ちなみの宮戸川は長屋から400メートルで近い職場だったようです。




江戸時代小説はやわかり―江戸の暮らしがよく分かる 江戸時代小説はやわかり―江戸の暮らしがよく分かる
人文社編集部 (2005/12)
人文社

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朝虹の島/居眠り磐音江戸双紙 10
2007/05/30(Wed)
7月よりNHKで放映されるこのシリーズ。
主役坂崎磐音は山本耕史さんとわかっていましたが、ほかの配役は名前しかわかりませんでした。

テレビガイド系の雑誌の見た磐音は、浪人のみすぼらしさのない
すっきりとした出で立ちでした。

物語の中では擦り切れて毛羽立った袴とか、季節外れの着物しかなかったりしているようです。
で、おこんさんが夏小袖や真新しい袴とか用意してくれてたり、冬は綿入れを渡してくれたりけなげです。
花火のときの浴衣もおこんさんの仕立てたものでした。


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遠霞の峠/居眠り磐音江戸双紙 9
2007/05/30(Wed)
「縁側に居眠りをする年寄り猫のよう」言われた磐音の剣法。
佐々木道場でも強かったのですが、藩を離れて、いやおうなしの真剣勝負でますます磨かれます。
日々の生計をたてるためにする仕事(ときには只働き)でさまざまな人と出会い、それが磐音の力になってくれてます。

そんな磐音がどうしてもかなわぬ願い・・・・・
それ許嫁奈緒様との仲

でもそれは磐音が決心すれば手に入れられる望みでは?






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朔風の岸/居眠り磐音江戸双紙 8
2007/05/29(Tue)
こうして居眠り磐音シリーズの感想を書いていると、ついほかの方の感想も読んでみたくなり、ブログを検索してみました。
読者層が上なのか「読書日記」的なブログはあまり見あたらず、
多かったのは山本耕史(+新撰組ファン)ファンの方が、ドラマ出演を機会に読まれたというもの。
すでに始まっている撮影のようすから、番組宣伝、雑誌の掲載まで
情報網に頭が下がります。

私はファンというわけでもなく、大河「新撰組!」を見てません。
配役表を見ればなかなかすごいです。
この春には続編とハイビジョンで再放送があったようです。
見てみたかったと思いますがうちではハイビジョンは見れません・・(涙)

見てないのに勝手な思い込みですみませんが
土方(山本耕史)、沖田(藤原竜也)、山南(堺雅人)芹澤(佐藤浩市)
ははまるなあと思ったのですが、やはり近藤勇に香取慎吾さんは・・・・・

冷静で端正な顔立ちの土方歳三に対して、どこか無骨で男気のある大柄の人というイメージを持っていたので違和感ありました。
いまだに『燃えよ剣』なのでしょうか・・・(古い!1970年です)







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狐火の社/居眠り磐音江戸双紙 7
2007/05/28(Mon)
前の巻では大川の川開きから始まりましたが、この巻は紅葉狩りです。

品川はずれの海晏寺(かいあんじ)におこん、柳次郎、蘭医中川淳庵、幸吉、おそめの六人で向かいます。
関西在住の私にはそこはどこ?って感じですが、今でも有名なのでしょうか

まあそこでもお決まりのように、言いがかりをつける奴らに出会ってしまいます。
ここでは直参旗本のご子息たち。
茶屋で、料理にあたったと因縁をつけてきます。

 「その女、預かって参る」

と言う侍におこんさんは

 「私は八百屋の大根や人参じゃないよ。
  気安く部屋住みの言いなりになって売り買いされてたまるもんか」

鉄火で啖呵を切っちゃいます。

 「品川の塩水で面を洗いやがれ!」

と「!」マーク付きでお怒りです(笑)
磐音の前でその威勢のよさ・・・さすが深川育ち・・

柳次郎は、同じ直参とはいえ下級幕臣。
相手に「北割下水のどぶ鼠」と言われてこちらもキレます。

磐音はそんな熱い二人を抑えてのんびりと登場して千色百彩の紅葉の舞う中、戦います。

磐音は1対1で戦うことが多いですが、必ず「御流儀は」と問いますね。
向こうも聞き返して磐音が「神田三崎町直心影流佐々木道場門下」と言うと誰もが知っています。
その道では本当に有名なのですね。

柳次郎は、子どものころ借金をしに祖父母と品川の先まで行き、帰りに
紅葉の海晏寺(かいあんじ)に来たらしい。
直参旗本との身分の違いにキレたのもそんなことを思い出した後だったからでしょう。

この巻は御家人のせつなさが気づかされる話がもうひとつあります。
柳次郎が姉とも慕っていた佳代様が、主人の病の薬代のため身を売っていることがわかったのです。
義弟妹を養い、家の体裁を整えるためにとった行動を、主人の通夜の席で親戚に責められたと聞いて、柳次郎も落ち込みます。
 
 「御家人なんてつまらねぇ暮らしだね」

とめずらしくつぶやく柳次郎・・・

結局家を出た佳代様を見守っていた柳次郎は、佳代の最期に立ち会うことになり哀切の泣き声をあげることになってしまいました・・・・
可哀相・・・


「雨降ノ山」は雨降山大山寺(別名阿夫利神社オオヤマアフリジンジャ)への参詣を指していました。
「狐火の社」は狐の行列が出るという王子稲荷のことです。

今津屋主人の代参で老分由蔵、おこん、手代保吉と共に王子稲荷に行くことになった磐音。
狐火行列の最中におこんが行方不明になります。
怒りのために待ちの剣法を捨てて踏み込んだ奥の間にその姿はなく・・・
かどわかされたおこんを助けたのはお狐さま?
おこんさんの美しさに狐も魅入られたのでしょうか。

はじめにおこんさんの啖呵を書きましたが、忘れてはならないのは

 「居眠り磐音さん、もし刀を捨てて町人になるというのなら、
  おこんが嫁に行ってあげるわ」

という逆プロポーズでしょう。
硬い笑みが泣き顔のように崩れて・・磐音が決して刀を捨てないとわかっていて告げる想いでした。
武士と町人の娘では添うことは叶わないのですね。
たとえ身分のことがなくても、磐音の心は奈緒様にあることも承知のおこんさん。

『旦那はなぜ奈緒様が吉原に入るのを見過ごされたんです
 旦那の覚悟とあの腕がありゃあ、どんな手立てもついたはずだ。』
『最後の一歩が踏み込めなかった』

磐音・・・罪な男です。


狐火ノ杜―居眠り磐音江戸双紙 狐火ノ杜―居眠り磐音江戸双紙
佐伯 泰英 (2003/11)
双葉社

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雨降ノ山/居眠り磐音江戸双紙 6
2007/05/27(Sun)
古本屋で20巻を見つけて・・たまらず買ってしまいました(苦笑)
こうしてゆるゆると1巻から読み返していると
自分が未来まで見通している神にでもなった気分です。
20巻は磐音が騒動で江戸に出てから五年経ったことになっています。

これを3ヶ月に一度の刊行とともに読んでこられた方は本当に根気強いです。
まあ一年に1冊という作家の方もいるのでましなほうでしょうが。

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龍天ノ門/居眠り磐音江戸双紙 5
2007/05/26(Sat)
「花芒ノ海」の巻で許婚奈緒が身売りしてしまったことを知る磐音は
「雪華ノ里」で奈緒を追いかけます。

この第4弾だけは読み返せなかったんです。
あまりにつらくて・・・・
このあともずっと二人の距離は遠くて、哀しいのですが
この巻は全編二人の過酷な運命と純粋な愛が描かれてます。

このふたりがきっといつか結ばれることを
読者は願わずにはいられません。








  
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原作と映像化
2007/05/25(Fri)
今、佐伯泰英の「居眠り磐音江戸双紙」を再読しています。

この本を読むきっかけは、実はドラマ「華麗なる一族」でした。
今年一月から木村拓哉主演で放映され、話題になったドラマに木村拓哉の弟役で、出演していたのが山本耕史さんです。

私は山崎豊子の原作を読みましたが、高須相子役鈴木京香さんと万俵銀平役の山本さんはぴったりだと思いました。

銀平はどこかすねた、虚無的なふんいきを漂わせる青年。
山本耕史さんはすごくうまかった。

それにくらべると木村拓哉さんは熱演だったけれど、重みというか、長男にしては軽いかな・・と感じました。

原作を読んで、映像化されたもの(映画やテレビドラマ)を見ると自分の中のイメージと違ってがっかりすることが多いです。
人それぞれ、自分の中で作りあげている像がありますし、
映像化されると、原作の中から選び抜かれたシーンのみが取り上げられるからでしょう。

大河ドラマにように一年かけて描くならいざしらず
2時間や10話ほどで完結させるとすれば、そぎ落としていくしかないですから。

原作に入れ込んでいればいるほど、見る目も厳しくなりますしね。


で、うまいなあと思った山本耕史さんを、ネットで検索していたら
ファンの方のブログでNHK時代劇に出演が決まったと知りました。

そこでまずは1巻だけを図書館で借りたら、これがおもしろい。
山本耕史さんなら合う気がしました。
ファンの方も結構原作を読んでおられるようで、若い人にも時代劇ファンが増えるかもしれません。


同じNHKの大河「新選組!」の土方歳三役が有名ですが、見てなくて・・・役の写真を見ると本物の土方によく似ていますね。
どちらかといえば厳しい感じの土方とは違うほんわか磐音に期待してます。

実は関西では「ひとつ屋根の下」を再放送していて少年の山本さんが見られました。(ご本人はこのドラマの後、ハンデのある美少年役のイメージがついてまわって困ったそうですが)

原作とは違いますが『新撰組』というのもファンの方それぞれイメージを持っているのではないでしょうか。
夏には土方歳三を伊藤英明さんがされるそうですがこれも賛否両論になりそうです。








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花芒ノ海/居眠り磐音江戸双紙 3
2007/05/24(Thu)
花芒は「はなすすき」と読みます。

この巻は磐音が、藩に巣食う黒いネズミを退治するため国許に帰る話が中心です。
しかし、それより重要なことは許婚奈緒の消息です。

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寒雷ノ坂 / 居眠り磐音江戸双紙2
2007/05/23(Wed)
佐伯泰英という人の頭はどうなっているでしょうか?
このシリーズは2002年4月に第1巻が書き下ろしで出版され、そのご
三ヶ月ごとに新刊がでているようです。
その間にほかにも書かれているようですし、すごく書くのが早い作家のようです。

時代小説界の『赤川次郎』らしい・・

今、私は19巻まで読んでますが、過去に関わり合った人がのちで生きてくる・・そんな話が多いのです。
先の先まで考えて書かれているのでしょうか?

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陽炎ノ辻/居眠り磐音江戸双紙1
2007/05/22(Tue)
七月よりNHKでドラマ化(山本耕史主演)ということで読んでみる事にした一冊。
正直、はまりました。

こんなに読みやすく、わくわくする時代小説は今までありませんでした。
知らずに一冊目を手にとったのですが、現在22冊の刊行のベストセラーとのこと。
納得です。

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